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外敵から、あなたを守ります。

「守る」

黄色は、中国の故事によれば、太陽の象徴とされてきました。 その眩しさゆえに悪いものが近寄ってこられないとされ、 ゆえに黄色を身につけるとあなたに迫る悪い念や害などから、 あなたをガードマンのように守ってくれます。

太陽と光の象徴、皇帝の色

古来の中国には、冷えた体を温め大地に豊穣の実りをもたらす太陽はまさに神であり、しかも太陽は一つではなく毎朝、桑畑から生まれて天上に昇るという伝説があったそうです。
 実は、その桑の木からはまさに太陽のように輝く黄色が染まります。太陽は、闇を晴らし国中を照らし、人に対して分け隔てなく燦々と降り注ぎ、人や大地に温もりと作物の恵みを与えくれるという大きな力を持った存在・・・それは皇帝と同じであるため、中国では黄色は皇帝が着るものであり、そのほかの人は着ることが許されない「禁色」とされたのです。
 日本と中国の大きな違いの一つですが、日本で子どもに太陽を描かせると赤で描きますが、中国では皆、黄色で描きます。また、我々が、中国に行って草木染を売ると、なぜか黄色だけが売れ残ります。今でもどこか恐れ多いというイメージが強く残っているからなのでしょう。

楊梅/山桃(やまもも)

夏になると蛇苺のような甘酸っぱい実をつける常緑樹。染料に使うのは樹皮で、この煎じ液は皮膚病や火傷にも効果があります。

もう一つ、黄色系の代表的な染料が楊梅(ヤマモモ)です。タンニンを多く含み、樹粉は打ち身、煎じた液は皮膚の薬に用いられ、染めた布は耐水性が増すことから漁網の染めに使われ、今日までその力が利用されてきました。外部から降りかかる災いから守るという意味から、たいせつな宝物などを黄色のふろしきで包むという習慣も、「守る」という黄色の力が発揮されるからなのでしょう。  その他、黄色を染める代表的な植物として「刈安」、「黄肌(膚)」、「槐樹」、「楊梅(山桃)」などがあります。

気が充実しているときには 大きなパワーが得られます

黄色はあなた自身の気が充実しているときに着ると、あなた自身を守るだけでなく、あなたのまわりにいる他の人も悪いものから守るというスケールの大きなパワーを秘めています。
 逆に気が弱っているときや顔の近くに黄色を着けると、自我が表に出過ぎて自己主張ばかりが目立ち、相手に対して押しつけがましくなります。そこで、ポケットの中など目に見えないところにこっそり使うことをおすすめします。色の使い方を間違えないようにするだけで、あなた自身がより一層輝きます。

人間関係のストレスから 立ち直るきっかけに

あるとき、上司の言葉や態度にいつもストレスを感じているという女性から相談がありました。私はその状況がこれ以上、悪くならないようにと黄色の置物を一つ用意し「これを上司が座っている方角の、あなたの机の端に置きなさい。その置物が魔除けとなり、ガードマンとなって上司の悪い念があなたに迫って来てもきっとあなたを守ってくれますよ」と伝えました。
 数か月後、「いつも心が打ち負かされていましたが、立ち直るきっかけになりました」というお手紙をいただきました。上司が彼女を見る度、黄色が目に入り、彼女にとっての邪悪なものがどこかに行ってしまったのでしょう。

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