YUMEZAIKUYUMEZAIKU

草木染コレクション

その色は400色以上。全ての色が工房夢細工にある、
工房夢細工にない草木染はない・・・
私たちは、そんな工房を目指しています。

自然のあらゆるものを材料に、化学染料を一切使わず染める草木染。

その色は400色以上。その色の多さと鮮やかさに工房を訪ねてこられる方は、例外なく驚きの声をあげられます。○○染だけをされている工房は多くありますが、私たちは、「全ての色が夢細工にある」、「夢細工にない草木染めはない…」そんな工房を目指しています。

工房夢細工の主な草木染

桜染め sakurazome
工房夢細工の代名刺である「桜染」は、染匠・小室容久が、「桜だけで、桜の花のピンクを染めたい」と、様々な種類の桜の木の樹皮や芯材、小枝、花芽、緑葉、紅葉に至るまで、材料と染め方の試行錯誤を繰り返し、ようやく花びらのピンク色に染まろうとする”力”を取り出すことに日本で初めて成功し生まれたのが「桜染」、「さくら初め」です。
日本の代表的な桜として有名な染井吉野には、他の桜よりもピンクの色味が強い傾向にあるようです。その小枝を約三ヶ月煮出してピンク色を取り出しています。この他にも様々な方法がありますが、夢細工では山桜やしだれ桜、八重桜といった桜でピンク色からグレーまで染めています。

屋久杉染め yakusugizome
屋久杉染は、その生命力を余さず取り出すために工房夢細工が編み出した独自の技法です。長時間かけて煮出し、布に映し出された橙色、杉皮色には、悠久の時を刻んだ屋久杉の神聖な力を染め上げています。とくにバッグなどの革製品は、屋久杉染めならではのやさしい色の味わいが人気を呼んでいます。

柿渋染め kakisibuzome
柿渋染は昔から防水効果があることから和紙に染めて番傘や合羽に、また、木の塗装などに使われてきました。布を染めると布を強くするため酒袋や漁網の染めに今も使われています。また、紫外線を防ぎ消臭効果に優れていることから、作務衣などの染めにも使われました。まさに自然の力を暮らしに取り入れるという先人の知恵そのものです。

藍染め aizome
古来、中国から伝わり、江戸時代には庶民の色として親しまれました。殺菌作用が強く、染めた衣服で皮膚病や毒虫を防ぎました。色には濃さによって名前があり、薄い色から、甕覗(かめのぞき)、浅葱(あさぎ)、納戸(なんど)、花田(はなだ)、紺(こん)、茄子紺(なすこん)、勝色(かちいろ)とあります。“すくも”からの発酵建とハイドロ建をしています。

紫鉱(香)染め shikouzome
奈良時代に薬や草木染めの染料として伝わりました。法隆寺や、正倉院等の織物の染織に紫鉱染めの色が多数残っています。ビルマネム(ラックの木)についたカイガラムシ(ラック虫)から色を取り出して染料とし、臙脂色(えんじいろ)から紫色まで染めています。

茜染め akanezome
その名前の通り、根が赤いことから「あかね」(赤根)と名が付きました。この根っこには浄血、解毒、強壮の作用があるとされ、日本では好んで染められてきました。日本で最も古くから使われた赤系の染料植物で、日の丸の赤もこの染料で染められました。「西の日の色を染める草」という意味から、この漢字に成ったとされています。

柘榴染め zakurozome
柘榴は、赤い実が多いことから子孫繁栄、豊穣の象徴として古来より大切にされてきました。皮は痛み止め、根は虫下し、そして疲労回復薬として使われてきました。草木染めには主に乾燥した果皮を用います。黄色と独特の青みがかった緑色を染めることができます。

楊梅(山桃)染め yamamomozome
樹皮は別名“渋木” と呼ばれ、黄色系の代表的な染料です。タンニン成分を多く含むことから、樹紛は打ち身に、煎じた液は皮膚の薬に、染めた布は耐水性の増すことから漁網の染めにも使われました。泥染により緑系の色も染めています。

栗の毬 kurinoiga
“黒い実”が語源の栗は、縄文時代から栽培されていました。昔からこれを煎じた液は、飲むと消化不良に、塗ると火傷や皮膚病に、また風呂に入れて沐浴をしても良いとされています。染色にはこの毬を煎じて染めています。

矢車附子染め yashabushizome
秋が深まった頃、枝先になる松笠状の実を染料に使います。この実はタンニン成分を多く含み、黒染めの染料、皮膚の炎症を抑える薬として用いられてきました。堅牢度(けんろうど)も高いので、工房夢細工では薄茶色から焦げ茶色、灰色を染めるのに好んで使っています。

二度と同じ色に出会えない一期一会の魅力

 草木染は、布の動かし方、染液の濃度、外気との温度差、染める時間などが複雑に組み合わさるため、同じ染料でも染める人によって色が違ってきます。さらに、同じ植物や木でも、今日と2週間後に伐ったもの、あるいは今年と来年でも色が違います。条件によって少しずつ色が変わるため、同じ色に二度と会うことがありません。一期一会。それが草木染の魅力の一つでもあるのです。

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